ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

武器としての「資本論」を読んだ後で、イギリスの階級闘争の現実を紹介するような話を読んだ。

カトリックの上流階級社会向け小学校を卒業した少年が、世界の縮図のような「元・底辺中学校」で中学生活を過ごす。
差別、格差、分断が存在する社会で、息子くんは逞しく成長していく。
東欧出身の移民の子供の差別意識とそれに端を発したクラス内のいざこざや、私立の上流階級の中学と市立の庶民の中学の歴然とした差や庶民校生徒のプライド、そんなエピソードが青春小説のように面白い。

全くこのエッセイは面白くメディアにも取り上げられて評判も良いのだけど、息子くんが良い子過ぎるのと、いろいろなトラブルの中でも筆者の家族が今一つ当事者になっていない(安全地帯から眺めている)感じがして、自分にはどこか違和感がある。筆者がやはり異邦人だからなのか…
個人的には、日本もどんどん格差が広がり分断が進むのかと、正直なところ少し憂鬱な気分にもなった。
☆3つ
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー - ブレイディ みかこ
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー - ブレイディ みかこ

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